CT検査

CT装置(Revolution EVO GE社製)

コンピュータ断層装置(Computed tomography)は、体内でのX線透過度の違いを利用し、コンピュータを用いて処理することで、内部構造を輪切りにしたような画像を構成する技術・機器のことです。

Revolution EVOの特徴

日本の医療環境に注目し、日本で開発した、新発想の64列CTです。40mmワイド検出器により最速175mm/sec撮影が可能スライス厚0.625mm/0.35秒スキャンで、高速高分解能撮影が可能。GE先進技術でハード/ソフト両面から低被爆と高画質を両立します。

Xtream Display

ガントリには患者コミュニケーションをサポートするカラーディスプレイを持ち、患者名確認機能、検査説明・リラックス動画を表示できます

先進低被爆・高画質テクノロジーASiR-V

ASiR-Vによって、ノイズ成分を除去できることにより、鮮明な描出かつ正確な構造把握が可能。これによって最も効果が発揮されるのが被ばくの抑制です。

MDCTで高被ばくになりがちな薄いスライス厚の検査において、ASiR-Vはたとえ低線量検査時でもノイズ成分を除去し、SD値を維持します。その被ばく削減効果は公称値で82%*とされています。通常撮影に於いて、体格のいい患者様は良好な画像が撮影できないケースがあり、このような場合は通常撮影より撮影条件を上げる必要がありました。

しかし、ASiR-Vという機能を用いると,従来の撮影条件のままでノイズが30~50%低減され,被ばくを増加させることなく良好な画質が得られます。また、通常撮影でも今までより少ない被ばくで撮影が可能となっております。さらにODMという高感受性臓器における被ばく低減を目的とした機能も搭載されており、水晶体や乳腺の被ばくをより低減した撮影が可能となっています。

◇新たな搭載機能

Smart Metal Artifact Reduction(Smart MAR)

メタルから発生するビームハードニングアーチファクトやストリークアーチファクトを軽減するアルゴリズムです。

MARなし

MARあり

血管造影CT検査(CTA)

CTAでは、ヨード造影剤を静脈内に注射し、短時間に、薄い断面で広い範囲を撮影して、体積データを集めます。これは「ヘリカルスキャン法」と「マルチスライス装置」という二つの新技術を組み合わせることで可能になりました。血管の画像表示には、カテーテル法に似たもの、立体的なもの、血管を縦割りにした断面の表示などがあり、目的に応じて使い分けています。

三次元血管撮影法の画像の性能は、まだカテーテル法には少し及びませんが、それでも、細かいものを見る能力(空間分解能)、動くものを見る能力(時間分解能)かなりの進歩がみられます。例えば、上下肢動脈や心臓の筋肉に栄養を与える冠動脈や胸腹部の動脈撮影が可能となってきています。

調べたい血管や周囲の臓器を含む体積データをまず収集し、コンピューターの後処理によって血管の様子を表示します。

  1. 対象となる血管をいろんなアングルから眺めることができる、つまり視点を検査後に自由に選べる

  2. 対象の血管が、周囲の臓器や組織とどういう位置関係にあるかなど周囲との関係の評価が容易にできる

  3. 血管壁の様子が分かる、といったところが、カテーテル法にはない優れた点です。

脳のCTA検査

冠動脈CTA検査

下肢のCTA検査

インプラントにおけるCT撮影

CT撮影は歯科治療全般において、さまざまな診断に応用ができますが、インプラント治療においては、より確かな精密な診断を行う必要があるためCTによる撮影が重要です。

■歯科用レントゲンの場合:
歯科用レントゲンで得られるのは二次元の平面画像なので、 形や大きさ、距離や位置関係などを正確に把握することが困難です。

■CTの場合:
CT撮影では、目的の部位を水平、垂直、斜めと三次元に表示できます。 患者様のインプラントの埋入部分の骨の状態を、 事前に把握することはもちろん、 傷つけることの許されない神経の位置も確認できます。CTデータを解析し、立体的に手術予定部位の状態を知ることは、 科学的根拠に基づいた診断による安全な手術につながります。

大腸CT検査(CTコロノグラフィー:CTC)について
  • CTCは大腸を炭酸ガスの注入によって拡張させ、最新のマルチスライスCTで撮影することで大腸の内部を3次元的に様々な角度から観察・診断できる検査です。
  • 検査の流れ
    肛門からカテーテルを数センチ挿入し、CTC専用の炭酸ガス自動注入器を用いて大腸をゆっくり拡張させます。大腸が十分に拡張したらCTの撮影を腹臥位(うつ伏せ)と仰臥位(仰向け)の2回撮影し検査終了です。炭酸ガスは空気と比較して迅速に体内に吸収されるため、検査後の腹痛や膨満感はほとんどありません。検査は15分程度で終わります。

CTCのメリット

  • 短時間の検査(15分程度)です。
  • 大腸内視鏡検査と異なり、苦痛のない検査が可能です。
  • 臨床的に問題となる5㎜以上のポリープにおける十分な診断能が確認されています。
  • 大腸内視鏡の挿入が困難な方でも検査が容易です。また、腸管のひだの裏側などの観察能力にも優れています。
  • 他の大腸検査で問題となる大腸穿孔や出血などの偶発症が極めてまれです。
  • 腸管以外の腹部臓器も観察することができます。

CTCのデメリット

  • 平坦な病変の検出がしにくいです。また病変の色や固さなどの情報は得られません。
  • 組織の採取ができないため、異常が指摘された場合は大腸内視鏡検査を受けることが必要です。
  • CT撮影に伴う医療被曝があり、妊娠の可能性がある方は検査を受けることができません。

大腸内視鏡画像

CTC画像

心臓(冠動脈)CTについて
  • 心臓CTは造影剤を用いて心臓を栄養する血管(冠動脈)を観察することができる検査です。今まで心臓カテーテル検査でしか分からなかった冠動脈の走行や狭窄などがわかります。心臓カテーテルと比べて低侵襲で患者様の体の負担が少なく短時間でできる検査です。
  • 冠動脈の狭窄や閉塞が原因である狭心症や心筋梗塞などの心疾患を早期発見するうえで有効な検査です。

冠動脈CT

  • 心臓カテーテル検査と比べて体に負担が少なく、短時間で検査可能です。
  • 入院のせずに外来で検査可能です。
  • 陰性的中率が高く、狭窄や閉塞の有無に対する信頼性が高いです。
  • 血管の狭窄や閉塞だけでなく、石灰化やプラークの評価も可能です。
  • 造影剤アレルギーのある方は検査できません。
  • 冠動脈の石灰化が強いと評価が困難な場合があります。
  • CT撮影に伴う医療被曝があり、妊娠の可能性がある方は検査を受けることができません。

ヨード造影剤が禁忌

(1)ヨードまたはヨード造影剤に過敏症の既往歴(2)重篤な甲状腺疾患

ヨード造影剤が原則禁忌 事項

(1)一般状態の極度に悪い患者

(2)気管支喘息の患者

副作用の発現頻度が高いとの報告がある

(3)重篤な心障害のある患者

本剤投与により、血圧低下、不整脈、頻脈等の報告があり、重篤な心障害患者においては症状が悪化するおそれがある

(4)重篤な肝障害のある患者

症状が悪化するおそれがある

(5)重篤な腎障害(無尿等)のある患者

本剤の主たる排泄臓器は腎臓であり、腎機能低下患者では排泄遅延から急性腎不全等、症状が悪化するおそれがある

(6)急性膵炎の患者

症状が悪化するおそれがある

(7)マクログロブリン血症の患者

静脈性胆嚢造影剤で血液のゼラチン様変化をきたし死亡した報告がある

(8)多発性骨髄腫の患者

多発性骨髄腫の患者で特に脱水症状のある場合、腎不全(無尿等)を起こすおそれがある

(9)テタニーのある患者

血中カルシウム低下により、症状が悪化するおそれがある

(10)褐色細胞腫の患者及びその疑いのある患者

血圧上昇、頻脈、不整脈等の発作が起こるおそれがある。やむをえず造影検査を実施する場合には静脈確保の上、メシル酸フェントラミン等のα遮断薬及び塩酸ブロブラノロール等のβ遮断薬の十分な量を用意するなど、これらの発作に対処できるよう十分な準備を行い、慎重に投与すること

ヨード造影剤(尿路・血管用)とビグアナイド系糖尿病薬との併用注意

ヨード造影剤を用いて検査を行う患者においては、本剤の併用により乳酸アシドーシスを起こすことがあるので、検査前は本剤の投与を一時的に中止すること(ただし、緊急に検査を行う必要がある場合を除く)。ヨード造影剤投与後48時間は本剤の投与を再開しないこと。なお、投与再開時には、患者の状態に注意すること。下記の糖尿病薬を飲まれている方は、造影CT検査や尿路系造影検査の予約時に放射線科にお知らせ下さい。

メトグルコ錠250mg
メトグルコ錠500mg
メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「三和」
メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「三和」
メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「トーワ」
メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「日医工」
メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「ニプロ」
メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「ニプロ」
メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「ファイザー」
メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「ファイザー」
メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「DSEP」
メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「DSEP」
メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「JG」
メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「JG」
メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「TCK」
メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「TCK」
メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「TE」
メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「TE」
グリコラン錠250mg
ネルビス錠250mg
メデット錠250mg
メトホルミン塩酸塩錠250mg「JG」
メトホルミン塩酸塩錠250mg「トーワ」
メトホルミン塩酸塩錠250mg「SN」
メタクト配合錠 LD
メタクト配合錠 HD
エクメット配合錠 LD
エクメット配合錠 HD
ジベトス錠50mg
ジベトンS腸溶錠